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2006年4月27日 (木)

自閉症裁判

自閉症裁判という本を読みました。花熊先生からの紹介で、読んでみようと思い、お借りしました。火曜日は、1日休講でしたので、丸1日で読みました。

5年前のレッサーパンダの帽子を被った男が、短大生を通り魔的に殺傷するという事件のことを書いたものですが、この加害者は、どうも自閉症だったというのです。読んでいる限り、どうも高機能自閉症のような感じでした。

この本は、元養護学校教員のルポライターが書いたものです。本は、裁判所でのやりとりから、加害者の家族背景やインタビュー、被害者の家族へのインタビューまでにわたっています。

自閉症の男への、警察の事情聴取などは、特性から考えると、どうしても誘導に思わざるを得ないのですが、どうしても真実は分からないというのが、この本を読んで、モドカシイのです。

女の人を自分のものしたいという思いから、殺人にいたる心の動きが、果たして自閉症の男にあったのかが、定かではない。

結局のところ、なぜ殺人にまでいたってしまったのか、罪の重さを、男がどこまで自分の「心」で理解しているのか、残されたまま、本は終わっていきます。

殺人はいけないということを教えることが教育の仕事なのか、命の重さって、どうやって教えたらよいのか、分からないことだらけだということを本は教えてくれたように思いました。

自閉症でも、司法という土俵に上がれば、特性は考慮されるが、それ以上はないと思ったほうが今の時点では適切かもしれません。

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